明大(東京6大学)は、関大(関西5連盟第2代表)との接戦を制し、初戦を突破した。先発の村田賢一投手(3年=春日部共栄)が完投。田中武宏監督は「継投を考えていたが、村田のテンポのよさと球数が少なく、尻上がりに変化球のキレも増した。よく最後まで投げきってくれた」と話した。

初回の攻防が、勝敗につながった。初回1死から飯森太慈外野手(2年=佼成学園)が四球を選び、すかさず盗塁。1死二、三塁となり、上田希由翔内野手(3年=愛産大三河)の二ゴロで、三塁からスライディングでタッチをかいくぐり生還。1点を先制した。さらに1死一、三塁、蓑尾海斗捕手(4年=日南学園)の中犠飛で2点目を挙げた。

身長163センチのいぶし銀が、全国の舞台で輝いた。飯森は50メートル5秒8の俊足をいかし「自分の足で少しでも貢献できればと思った。初回の入り方を明大では大事にしているので、そこで出せたのがよかった」と話した。

先発の村田は、多彩な変化球を操り、持ち味の打たせて取る投球で完投。9回を被安打5の6奪三振、104球で1失点。「直球も変化球も悪かった。この秋は調子のいい時がなくて、それに慣れました。悪いなりに自分の投球ができたことが、この秋の収穫です」と控えめに喜んだ。

▽明大・村田賢一投手(9回を5安打1失点、104球で完投)「調子はよくなかったけど、テンポのよさなど持ち味は出せた。悪いなりに自分の投球をつくれた」

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