関大（関西5連盟第2代表）が明大（東京6大学）に敗れた。早瀬万豊監督（64）は「接戦は覚悟していた。最後まで打ち崩せなかったのが残念」と肩を落とした。
初回に内野安打と犠飛で2点を先制されるも、2回に2死三塁から佐藤慶志朗内野手（2年＝愛工大名電）の中前適時打で1点を返した。3回からは両チームのスコアボードに「0」が並んだ。
1点を追う9回、先発の鷲尾昂哉投手（4＝登美ケ丘）に代わって、マウンドには辰己晴野投手（4年＝米子松蔭）が上がった。先頭に右前安打で出塁を許すと、犠打と申告故意四球で2死満塁。ここで、先発の鷲尾とともに2枚看板でリーグ戦を投げてきた金丸夢斗投手（2年＝神港橘）が3番手で登板。遊飛に打ち取り最後の攻撃へ望みをつなげた。しかし、最終回の攻撃は相手先発、村田賢一投手（3年＝春日部共栄）を前に3者凡退に倒れた。
この日2安打の有馬諒捕手（3年＝近江）はリーグ戦で打者のファウルが下腹部に当たり、神宮大会を決めた天理大戦には出場できなかった。「けが明けでクリーンナップを打たせてもらえて、絶対に勝利に導いてやろうと思っていた」と今大会への思いを明かした。「プロに行くつもりで頑張りたい」と今後の飛躍を誓った。
▽関大・鷲尾昂哉投手（先発し8回3安打13奪三振の好投も初回の2失点が響く） 課題だった立ち上がりでつまずいてしまって悔しい。でも、素晴らしい大会で最後に投げられてうれしい。社会人で活躍して、2年後にプロに行くつもりでやっていきたい。
