明大(東京6大学)は、効果的に得点を奪い、投打がかみあって名城大(北陸・東海3連盟)に勝利した。6年ぶりの決勝進出で、16年以来の優勝へ王手をかけた。田中武宏監督は「投げるべき人が投げて、打つべき人が打った。(決勝は)東京6大学の代表として東都の国学院大と戦うので、見ている方にレベルの高い野球を見てもらいたい」と話した。

今大会、無失点を誇った名城大から先制点を奪った。初回、1番打者の中日ドラフト2位の村松開人内野手(4年=静岡)が左前打で流れをつくった。

1死満塁から、押しだしで1点を先制。さらに1死満塁、日置航外野手(4年=日大三)の遊撃への内野安打で、1点を追加した。

日置は今秋リーグ戦の9月25日早大戦で、自打球があごに当たり骨折。ボルトを2本入れた。流動食しか食べられない期間を経て、2~3週間で練習に復帰。リーグ戦では復帰できなかったが、チームメートが連れてきてくれた全国の舞台で貢献した。「次につなげようと思って、その結果がよかった。チームメートに感謝しながら、プレーさせていただいています。ケガをして諦めなくてよかった。明日、いい形で終わりたい」と話した。

先発の蒔田稔投手(3年=九州学院)は、5回を被安打4の1失点としっかり役割を果たした。その後は、3人の継投で追加点を許さず。決勝に向けて、主将の村松は「最終目標の日本一を達成できるように、ベストパフォーマンスでやりたい」と意気込んだ。