阪神渡辺雄大投手(31)が25日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、大幅増加となる1150万円アップの1600万円で更改した。「また来年野球ができるってだけで、とてもありがたいという気持ち」と謙虚に語った。

変則左腕の渡辺雄はソフトバンク時代の21年オフに戦力外となり、阪神と育成契約。今季開幕直前の3月22日に支配下登録され、貴重な左キラーとして32試合に登板し、プロ初勝利を含む3勝1敗、10ホールドと奮闘した。「キャンプのときは支配下になることだけを見て、アピールに必死だった。初勝利とか、いろいろな経験をさせてもらったことは想像していないようなところがいっぱいあった」と、飛躍の1年になった今季を振り返る。

しかし、8月上旬に新型コロナウイルスに感染し、出場選手登録を抹消され、その後は1軍に再昇格することはできなかった。来季に向け「40、50試合は最低でもいけるようにしたい。アレに向かって、少しでも力になれるように頑張りたい」と意気込んだ。(金額は推定)

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