「日の丸」を背負う選手になる。ソフトバンクのドラフト2位、日本製鉄鹿島・大津亮介投手(23)が26日、都内のホテルで契約金8000万円、年俸1200万円で仮契約を終えた(金額は推定)。福山アマスカウトチーフ、宮田アマスカウトと対面し「こんなに大きな数字を見たことがない。プレッシャーもあるけど、頑張ろう、という思いになりました」と笑顔を見せた。

同級生に刺激を受けた。サッカーW杯、日本代表DF冨安健洋(23)とは九産大九州の同級生。歴史的勝利を挙げたドイツ戦もテレビ観戦し「すごいなぁと思った。感動しました」と興奮ぎみだ。

体育の授業でサッカーを一緒にプレーしたこともある。「長距離が速い印象。絶対に勝てないくらいすごかった」と当時を振り返り「でも、これからは同じプロの世界。負けられないと思いました」と、気持ちも新た。日本の勝利に感動しながらも、心の底から湧き上がる闘志を感じた。「自分も、日の丸を背負えるような選手になりたい。そこも1つ目標になりました」。同級生の活躍に奮起した。

安定した制球力で、力強い直球にワンシーム、カーブなど多彩な変化球も操る。福山アマスカウトチーフは「(同僚となる)板東みたいなイメージ」と、投球スタイル重ね「トップランクのイケメン」と、球団の人気を背負う逸材としても評価。大津は「秋季キャンプを見学に行ったら、(坂東さんは)汗が輝いていた。初めて汗が似合う人を見ました」と謙遜するも、スレンダーなスタイルにさわやかな笑顔は、早くも女子をとりこにしそうな気配を感じさせる。

「同世代、下もいる中で、新人王という賞を目指して頑張りたい」。即戦力として、先発、抑え、どちらでも、与えられたポジションで投げるつもりだ。大きな目標を掲げ、力強くプロの世界に挑戦する。【保坂淑子】