ソフトバンク甲斐拓也捕手(30)が、米大リーグ移籍を目指す「盟友」を後押しし、捕手としてエースの抜けた穴を埋めることを誓った。

28日、福岡県内で行われた選手会ゴルフに参加し、ともに育成で同期入団の千賀滉大投手(29)と“惜別ラウンド”。さみしい思いを明かしつつ、若手投手の台頭に自信を見せた。

甲斐は「楽しかったです。いろいろ話しました。WBCの話だったり、向こうの野球のことだったり…」。千賀とは10年育成ドラフトでソフトバンクの門をたたいてから、長く苦楽をともにしてきた。「さみしいっすね。千賀と野球することがもう…って考えたら本当にさみしい。さみしいですけど、千賀の夢でもありますし、あいつの夢はぼくらが託している夢でもある。頑張ってもらいたい」と心境を語った。

捕手として、千賀が抜けた穴を埋めることも仕事のひとつだと自負している。「そのつもりでぼくもやらないといけない。千賀の抜ける穴というのはもちろん大きいですけど、カバーしていかなくちゃいけない」と力を込めた。

カギを握るのが、若手投手の成長だ。甲斐は「ぼくが言うのもなんですけど、それだけ力のある投手はいる。それだけの素質を持った投手はいると思う」と期待を込めた。大関や板東、藤井ら若手投手陣が一皮むけるためにも「ぼくがもっと成長しないといけないし、引っ張れるだけの力を付けないといけない」と自覚は十分。千賀が心置きなく海を渡れるよう、盟友が一肌脱ぐ。【山本大地】

○…海外フリーエージェント(FA)権を行使し、米大リーグへの移籍を目指している千賀が、福岡県内で行われた選手会ゴルフに参加した。同期入団の甲斐や球団スタッフらと笑顔でラウンド。去就などについては「本当に何もないです。どの立場でもない人間なので、今は。何もないというのが事実です」と話すにとどめた。

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