ソフトバンクは30日、NPB初の4軍制導入を正式に発表した。2011年に3軍制を本格始動させてから11年。選手の育成環境をさらに充実させるべく、スケールアップを図った。

今秋のドラフトでは、昨年に続き育成ドラフトで史上最多タイ14人を指名した。来季は選手数が総勢122人前後になる見込み。三笠GMは「メジャーリーグを想定すると、メジャーチームがあって、トリプルA、ダブルA、シングルAがある。まだまだ拡大するかもしれないと思いつつも、まずはレイヤー(階層)としてシングルAレベルの4軍を作るということでやってみるかというところであります。チームの強化にもつながる」と言った。

ソフトバンクの目指す「世界一のチーム」作りを促進するために、メジャーリーグを参考にした。今後は3、4軍の試合数増加や、ファーム施設のタマスタ筑後にも寮やロッカーを増築していくという。

筑後で行われる4軍戦は、球団公式チャンネルの「ホークスTV」で配信される。AI自動中継の導入も検討されており、無人での中継映像撮影および中継映像の自動切り替えなどを行えるようにする。2、3軍の試合も従来通りに中継される。

初代4軍監督には現3軍監督の小川史氏(62)の就任が決まっている。