巨人原辰徳監督(64)が「センターライン強化」と「1番打者」を課題に掲げた。

今季は捕手大城、遊撃坂本、二塁吉川、中堅丸が主戦を担った。全試合中堅で先発した丸については「年齢的なものもあるし、今年は守備に相当、負担をかけた。来季はライトで考えている」とコンバートする構想を明かした。

新中堅手の候補は新外国人としてすでに獲得調査中の前ジャイアンツのブリンソンが加入となれば筆頭になる。ドラフト2位の慶大・萩尾、現役ドラフトで獲得したオコエらが争う。指揮官は「守備範囲ですよ。守備力。そこに投げるものが加わる」とした。

捕手、遊撃、二塁も向上が必須だ。「その人たちの力も上げなきゃいけない。そこに競える選手たちが必要になる。門脇くんとかどこまでなるのか」。遊撃候補としてドラ4の創価大・門脇の名前を挙げた。

守備力の再構築と同時に、継続課題の1番打者の確立を掲げた。今季は吉川が89試合、丸が34試合、坂本、増田陸が6試合、広岡が4試合、ウォーカー、ウィーラー、香月、湯浅が1試合で9選手を起用。「この数年間、1番打者をつくれていない。吉川もね、チャンスに弱い。打点が少なすぎる。近代野球は1番、2番は出塁率、長打率、勝負強さというのが重要」と説明した。梶谷、長野らの参戦も歓迎した。

「浅野翔吾だって出てくるかもしれないしね。1番というは結構、無責任に野球ができるポジション。攻撃性、アグレッシブにという点では1番はやりやすい」とも付け加え、復権への激しいサバイバルを予告。17日は那覇市内で野球教室「ファンケル キッズベースボール」の講師を務めた。369人の小学生への熱血指導で年内の行事を締めくくった。【為田聡史】

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