今季投手3冠を獲得した阪神青柳晃洋投手(29)は今オフ、後輩たちと初めて行う合同自主トレで「切り替えの極意」を伝授する。

大学時代からお世話になるトレーナーの地元静岡・沼津市で、来年1月に約2週間を予定。阪神からは村上と岡留、日本ハム西村、ロッテ広畑が参加するという。

右腕は期間中に設ける2日間の休みを練習禁止にし、「オン・オフ」の重要性を説く。「部屋に帰ったら野球選手じゃなくて一般人になれるように。『動かない、練習しない』という方法も1つあるんだよというのを教えられたら」。練習と休息のメリハリを利かせ「グラウンドとウエートトレーニングで全て終わらせる」練習方式で臨む。

“チーム青柳”はグループLINEも作成。自主トレに関して「なんでも質問してこい」とどっしり構える。「自分が納得しない練習は絶対するなと言ってる。ノック1個受けるにも最初に理由を全部伝えて、やる。納得できなかったら全部聞いてこいって言ってるんで」。1日約4時間の練習とウエートトレーニングを予定するが「時間に関しては別に決めていない。自分がやることをやればいい」と自主性を重視。移動も各自の車で行う。

期間中は「野球選手は人に見られてなんぼなんで」と、ファンの来場も想定。“青柳塾”でイズムを注入する。【波部俊之介】