プロ野球の快記録や珍記録を振り返る連載「データで見る22年」。第11回はヤクルト村上宗隆内野手(22)を取り上げます。

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村上がプロ野球史上8人、12度目の3冠王に輝いた。22歳で獲得は38年秋の中島(巨人)と82年落合(ロッテ)の29歳を抜く最年少記録だ。歴代2位、日本選手最多の56本塁打を放ち、2位の岡本和(巨人)には26本差をつけた。1発に注目が集まったが、村上は走塁も積極的。盗塁を19度試み、リーグ8位の12盗塁を記録。2桁盗塁の3冠王は初めてだった。

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試合の後半で打った。1~5回は打率2割9分6厘、22本塁打、54打点で、5回までの本塁打は19年の25本や昨年の29本より少なかった。対して、6回以降は打率3割4分4厘、34本塁打、80打点。6回以降の1発は85年バース(阪神)99年ペタジーニ(ヤクルト)の30本を上回りプロ野球最多で、6回以降に80打点を稼いだ選手も過去に見当たらない。7月31日阪神戦では7、9、11回に3打席連発したが、7回以降に3本打ったのはプロ野球史上初。試合後半での1発が増えた結果、マルチ本塁打12度のプロ野球新記録もつくった。6回以降に成績がダウンした昨年までとは異なり、今季は最終打席まで集中していた。

走者を置いての1発も多かった。56本の内訳はソロ23本、2ラン19本、3ラン10本、満塁4本で、22号からは11本続けて走者がいる場面で打った。打点2位は牧(DeNA)と大山(阪神)の87打点だったが、村上は本塁打だけで2人を大きく上回る107打点をマーク。本塁打で100打点以上はプロ野球史上初めてで、村上のように本塁打の打点だけで打点トップになるのも初めて。仮に、村上は本塁打以外の打席がすべて三振だったとしても、56本塁打、107打点で2冠になれた。【伊藤友一】