中日のヒゲ&茶髪が容認される。立浪和義監督(53)が「節度ある範囲で、日本人もスポーツマンらしさを失わなければ、少々はいいとしようかな」とコメント。ヒゲや茶髪の禁止を撤回する考えを明かした。

きっかけは3年ぶりに中日に復帰する助っ人ソイロ・アルモンテ外野手(33)の直訴だった。立浪監督が11月に新助っ人視察でドミニカ共和国を訪れた際、本人から熱望された。「いろいろ考えた。ドミニカの人は、ヒゲはお守り代わり。縁起もかついでいる」と、慣習や文化を尊重して容認した。「外国人だけになると嫌らしい」と日本人選手の緩和も決定。今オフから選手会長に就任した柳を通じ、選手会にも伝達済みだ。

立浪監督は昨年10月末の就任会見で「スポーツマンらしく、ファンが見ても清潔感が持てる方がいい」とヒゲや金髪禁止を宣言。阿部や祖父江らはトレードマークだったヒゲをそり落とし、22年シーズンを戦った。来季はヒゲや茶髪の選手が復活するかもしれない。

アルモンテは18年から来日3年間で、通算31本塁打、131打点、打率3割1分6厘をマークした両打ち砲。一塁起用の方針も指揮官が直接伝えている。「本塁打も打ってほしいけど、ここ1本が打てる選手。打つことに関しては計算してもいい」と、ビシエドらと競い合う4番候補としての期待は大きい。アルモンテがもたらしたヒゲ&茶髪容認が、立浪竜の追い風になるか注目だ。【伊東大介】

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