東京6大学の早大が5日、都内のグラウンドで23年の練習をスタートさせた。

昨秋は二塁手でレギュラーだった熊田任洋内野手(3年=東邦)は、遊撃手でのプロ入りを目指す。新チームになり「ショートをやりたいです」と小宮山悟監督(57)に直訴した。遊撃へのこだわりは強く「(3年春まで)ずっと守ってきたポジションなので、やっぱりやりたい。ショートで上(プロ)を目指してやっていきたいです」と明かした。年末年始は地元の岐阜市に帰り、母校東邦も訪れた。東邦の1学年先輩、DeNA3位の駒大・林琢真内野手(22)と一緒に練習。「仲のいい、尊敬する先輩がプロになるので、自分もと思う。お互い頑張ろう、と言ってもらいました」と刺激を受けた。

森田朝陽主将(3年=高岡商)は「一球入魂」を体現してチームをけん引する。初代監督を務めた飛田穂洲氏の「一球入魂」の精神は「早大に受け継がれている。僕も1球に魂を込めて、全力で必死にやる」と意気込んだ。個人の目標よりも「まずはチームで優勝すること。上位打線を打って、優勝に貢献したい」と話した。