ロッテの吉井理人監督(57)が10日、さいたま市のロッテ浦和球場で初日を迎えた新人合同自主トレを訪れ、ロッテの監督とWBCに挑む侍ジャパン投手コーチを兼務する決意を、新年初めて語った。

「やると決めたので、どっちもしっかりやっていきたい。もちろんどちらも優勝を目指します」。チームからは佐々木朗希投手(21)も侍ジャパン選出が決まったが「まだ朗希と話していないんですけれどね。これから話をしてどんな風に調整していくか決めていこうと思います」とした上で、「3月9日に本戦が始まるので、通常(のリーグ開幕より)より2週くらい早くなるのかな。侍のキャンプが始まるまでには2、3イニングは投げられるようにしてほしい」と想定した。

新人合同自主トレでは冒頭に「プロになったのだから好きにやってくれ」と9人のルーキーたちを激励した。「自分の経験なんですけれど、体が健康だとしても、特に高卒の選手は部活が終わってから一番遊びたい時なので、感覚が鈍っている。感覚を戻すのに私は1年半くらいかかった。戻る前に出力を上げてしまうと故障とかにもつながるので、じっくりやってもらいたい」。焦らずにキャンプインまでの時間を過ごすことを求めた。【鎌田直秀】