ソフトバンク中村晃外野手(33)が10日、福岡市内での自主トレを公開し、プロ16年目の今季は「背水の覚悟」で挑む決意を明かした。

いぶし銀の打撃を突き詰めてきた男だけに、胸に秘めた思いは強かった。

「ここ数年、あまり成績も良くないので、ダメだったら終わりという覚悟でやっています。打てなかったら終わりですから。ほか(の球団)でやるつもりもないですし。成績残せなかったら終わりだろうなという感覚でやっています」。キッパリした口調で言った。

昨オフに9000万円ダウンとなる年俸1億5000万円の2年契約を結んだが、複数年の契約に甘んじるつもりはない。背水の覚悟を裏返せば、打撃復活の大きな手応えをつかんだ証拠でもある。昨季は打率2割5分3厘、出塁率3割3分4厘にとどまったが、夏場以降に復調の感触をつかんだ。「打ち出すときの体の動きですかね。今まででは手で打とうとしていたのが、下(半身)から徐々に回っていくようにした」。 7メートルほどの距離から山なりの球を投げるマシンを購入。今自主トレでは打撃フォームをしっかり確認しながら新マシンでバットを振り込んでいる。宿泊するホテルでは、契約した栄養士の栄養講座も連日受けて「食育」にも取り組んでいる。「納得いく打撃をしっかりしたい。数字にもつながると思う」。目標とする出塁率4割、そして8年ぶりの打率3割到達へ。「打撃職人」と呼ばれる男は、完全復調をしっかり視野にとらえている。【佐竹英治】

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