日本球界を代表する大砲が、満を持して侍ジャパン入りする。西武山川穂高内野手(31)が14日、3月のWBCを戦う代表に内定したことを明かした。福岡・吉富町での野球教室に参加後「(栗山監督から)直接、連絡が来ました。『力を貸して下さい』ということで『はい、行きます。頑張りたいです』とお伝えしました」と隠すことなく言った。

18年の日米野球以来、5年ぶりの代表入り。19年秋のプレミア12でも候補に入ったが、アキレス腱(けん)への不安から出場を断念した。「断って、なんちゃらみたいに言われて。心外というか、なんじゃそりゃ、というのが正直あった」と率直に振り返る。その後は成績も上がらず、代表と縁はなかったが、昨季は41本塁打、90打点で打撃2冠。堂々と呼ばれる立場になった。

代表でプレーする意味を「日の丸は基本的に名誉なこと。プロ野球のトップになるために日々、頑張っています。モチベーション、緊張感も含めて(栗山監督から)電話をもらった瞬間から、すごく高いものになった」と強調した。「21年間、野球をやってきて、毎日、毎日、野球のことばっか考えて。この21年の思いを込めてやれたら」と気合はマックスだ。

現在は福岡で自主トレ中で、17日からは郷里・沖縄に入る。3月9日開幕のWBCを見据え「2月からパッと走れる」よう、調整ペースを上げる。村上、大谷、鈴木、吉田ら強打者ぞろいの布陣に、また強力な1枚が加わった。

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