巨人岡本和真内野手(26)が3月のWBCを戦う侍ジャパン入りが濃厚であることが14日、分かった。

5年連続30本塁打を記録した大砲が、プロでは自身初となる国際大会に挑む。同じく巨人大城卓三捕手(29)も代表入り濃厚と判明。西武山川穂高内野手(31)阪神中野拓夢内野手(26)らは内定した。3大会ぶりの世界一奪回へ、栗山ジャパンの陣容がほぼ固まった。

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ついに、岡本和が世界一に挑む時が来た。秋の強化試合や日米野球で侍ジャパンのユニホームに袖は通したが、今回の最終メンバーに入れば、国際大会は初招集となる。8日のトークショーでWBCに出たいか問われ「もちろんそうですね。選ばれたいなと思ってますけど、そこは分からない。しっかりシーズンに向けて、トレーニングと練習を積んでいる感じです」と答えた。吉報が届くかにかかわらず、やるべきことをやってきた。その姿勢が報われる。

昨季は夏場に不調となり、8月には3年近く守ってきた4番を中田に譲った。それでも、終わってみればチームトップの30本塁打。5年連続30本塁打以上は、巨人の右打者としては史上初となった。三塁守備では2年連続ゴールデングラブ賞。今季から主将にも就いた。チームの若き支柱になった。

昨年11月には、栗山監督の下、強化試合に参加。1発こそなかったが、4試合で11打数6安打、打率5割4分5厘、2打点。三塁には3冠王のヤクルト村上がいるため、一塁守備にも積極的に取り組んだ。WBCでは、山川、DeNA牧らと一塁を争うことになりそうだ。同時に、村上のアクシデント時には三塁の貴重なバックアップとなる。

メンバーから外れたオリックス森に代わる3番目の捕手には、大城が濃厚だ。パンチ力のある打撃で代打要員にもなる。山川、中野、内外野両方できるソフトバンク周東は内定しており、野手のメンバーは固まった。限られた人数で最大7試合を戦っていくが、ポジションごとのバックアップ体制ができている。投手もほぼ固まった。3大会ぶりの世界一へ。栗山監督が「ぎりぎりまで引っ張りたい」と、熟考と議論を重ねた末の侍たちだ。