侍ジャパンの最終メンバーに内定したオリックス宇田川優希投手(24)が16日、WBC公式球でキャッチボールを行った。

大阪市内の球団施設で侍メンバーの宮城とともに自主トレ。前日15日に公式球による練習を開始したばかり。この日は高めにすっぽ抜けるなど対応に苦慮する場面も見られた。まだ正式発表前とあって、「選ばれた時にすぐに対応できるように、練習しています」と慎重な言い回しだったが、「投げづらさはあるけど、慣れたら大丈夫って感じです」と対応に自信を見せた。

自身初の国際大会で、強力な武器がさらに威力を増す可能性がある。昨季は最速159キロの直球に、フォークを持ち味に中継ぎで台頭。「フォークはNPBのボールより落ちそうな気はします。上に浮くのが多かったので、微調整をしっかりできたら」。日本シリーズで4試合無失点と結果を残し、勝負度胸は抜群。1点もやれないピンチで、宇田川のフォークが日本を救うかもしれない。

侍ジャパンでは、大谷やダルビッシュら超一流選手から積極的に学ぶ決意だ。「食生活とか、どういう意識で食べているか聞いてみたい」。育成選手として入団した当初の背番号は「013」。プロ3年目のシンデレラストーリーはまだ続く。【田口真一郎】