阪神は20日、昨季限りで現役を引退した糸井嘉男氏(41)のスペシャルアンバサダー(SA)就任を発表した。球団初の肩書を背負う糸井氏は「自分の持っているものを還元できるチャンスができたことはうれしいですし、すごく光栄です」とコメントした。

阪神では17年から6年間プレー。通算1755安打を記録した名選手だけに、選手への技術指導も含めた幅広い活躍を期待されている。近大の後輩で「自分を信じてやってほしい。爆発してほしい」と目をかける佐藤輝へのアプローチも継続できる。「やっぱり自分が一緒にやってきた選手たちの成長を見たいですし、その成長を手助けしていけたら」と意欲的だ。

アンバサダー(大使)として、球団が進める野球の普及活動にも携わる予定。阪神は女子硬式野球クラブチーム「阪神タイガースWomen」を持ち、女子野球の振興にも力を入れている。「野球人口が減っている中、野球人気を活性化できるような活動もしていきたいですし、女子野球も盛んになってきている時代なので、そういった面でも自分にできるサポートをしていきたい」と腕まくりした。

現役時代からユニークな言動も注目されてきた糸井氏。昨年開設したYouTubeチャンネル「超人チャンネル」も人気。虎の超人がグラウンドを離れても存在感を示しそうだ。

【関連記事】阪神ニュース一覧