ソフトバンクに球団史上最年少で入団した、育成選手のホセ・オスーナ外野手(15)が23日、福岡市内のペイペイドームで入団会見を行った。早くも生涯日本でのプレーを宣言し、王球団会長の持つ世界記録「通算868本塁打」超えという壮大な目標を立てた。

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表情にまだあどけなさの残る15歳がビッグな夢を描いた。着慣れないスーツに真っ赤なネクタイを着け、オスーナが愛嬌(あいきょう)たっぷりの笑顔を振りまき会見場に現れた。覚えたての日本語を使い「ワタシハ、ホセ・オスーナです」と自己紹介した。

今季から4軍を創設した球団としても、大きな期待を寄せる逸材だ。会見に同席した三笠取締役GMは「長打力があり、身体能力が高い。日本人でいうと秋山幸二さんみたいな。長打も打てて、肩も強いし、足も速い。トリプルスリーを達成するような選手」と、走攻守に高いポテンシャルを熱弁した。

オスーナ自身も「打撃で長距離の打球を打てること。肩が強くて、守備にも自信を持っています」と自信たっぷり。生涯日本でプレーしたいかと問われると「はい!」と即答し「将来、日本のホームランの記録を塗り替えたい。自分の能力だったら超えられる可能性があると思います」と、王球団会長が持つ通算868本という壮大な目標を掲げた。

さらには米大リーグ、エンゼルス大谷の名前を挙げ「大谷選手のように、投手としてもいい選手になれたらなと思います」と二刀流にも意欲を見せた。球団での登録は外野手で、主に右翼や三塁を守ってきたが、数年前までは投手としてもプレーしていたといい「投手も含めて機会があればやってみたい。ポジションにこだわらず、いろんなところでプレーできたら」と意気込みを語った。

三笠GMは「日本で言う高卒相当の4、5年目くらいで活躍してくれたらというのが基本的なところ。伸び盛りなので、それより早く支配下になって活躍できる可能性もある」とビジョンを披露した。中南米の同世代野手ではNO・1の評価で獲得。無限の可能性を秘めた15歳の挑戦がここから始まる。【山本大地】

◆ホセ・オスーナ 2007年3月27日、ドミニカ共和国生まれ。7歳から野球を始める。親族に、20年ナ・リーグの本塁打、打点2冠のマルセル・オズナ(ブレーブス)がいる。守備位置は主に右翼だが、三塁や投手経験もある。背番号173。185センチ、82キロ。右投げ右打ち。

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