昨年11月に楽天からトレード加入した中日涌井秀章投手(36)が23日、千葉・館山市で自主トレを公開し、シーズンフル回転を誓った。プロ19年目に向けて「こだわりたいのは開幕ローテーションに入って、1年間1回も外れずに投げること」と宣言。投げ続けるすべは熟知している。

開幕投手候補にも名前が挙がる。これまで西武、ロッテ、楽天で10度大役を務めて6勝3敗。3球団で開幕投手勝利はプロ野球史上初だった。「毎年開幕に合わせてはいるので、やれと言われればできる準備。そこに向けてずっとやってるので」。4球団で開幕投手を務めれば史上初となる。

横浜高の後輩である柳は、頼りになる仲間であり、よきライバルでもある。21年に最優秀防御率と最多奪三振のタイトルを獲得した右腕に「柳には1つも負けないようにしないと。先輩として」。その競い合いが大野雄や小笠原ら、先発陣全体の底上げになることも期待している。

6月で37歳を迎える。球界屈指を誇る自主トレの走り込み量は年々、増えているほどで、100メートルの坂道ダッシュも顔色を変えずに消化した。体力でも、まだまだ若手には負けない。【鎌田良美】

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