阪神の新外国人ヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)が27日、兵庫・西宮市内で入団会見を行った。

120キロの巨漢ドミニカンは午前中に会見場に姿を現した。入室前には報道陣に向かって小さくペコリとお辞儀。髪を編み込んだドレッドヘアを束ねたワイルドスタイルの男は、礼儀正しく登場した。

阪神の一員となった心境を問われ「とてもうれしい。チャンスをいただいたのでしっかりものにしたい」と第一声を発した。虎のチームメートとはすでに「何人かとしゃべりました」といい「まだうまく言葉で話せなかった。どうやってコミュニケーションをしていったらいいかを考えて、かかわっていきたい」と見据えた。

日本野球については「競争がすごい激しい。ピッチャーもすごくコントロールがいいという印象があります」。マイナー通算140発の男は、まだ27歳。ひとまずは家族を伴わず単身での来日に「日本に来て寂しい」とも漏らしたが、野球のこととなれば話は別だ。「ヒットを打ったりとか平均的に打率を上げていくのが大事だと思う。優勝に導けるようにやりたい」と力強く目標を宣言した。

会見後には、さっそく室内練習場で汗を流した。約1時間、キャッチボールや打撃練習を行った。隣で練習する若手やスタッフらにあいさつ。和田2軍監督ともガッチリと握手をかわし、合流初日からチームに溶け込む姿勢を示した。

ドミニカ共和国代表で出場した21年夏の東京五輪では、3位決定戦で韓国代表の元阪神呉昇桓投手から特大弾を放った長距離砲。岡田監督は同じく新外国人のシェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス3A)を左翼レギュラーと考えている。メジャー経験のないミエセスには日本野球に慣れさせ、大きく育てていく。

◆ヨハン・ミエセス 1995年7月13日生まれ、ドミニカ共和国サントドミンゴ出身。13年からドジャース傘下のマイナーでプレー。18年にはカージナルス傘下へ移籍し、19年に3A初出場。21、22年にはレッドソックス3Aで出場し、メジャー経験はない。マイナー9年間で計140本塁打。21年東京五輪ではドミニカ共和国代表として銅メダル獲得に貢献。185センチ、120キロ。右投げ右打ち。

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