ロッテは28日、前レッドソックスの沢村拓一投手(34)の入団が決まったと発表した。3年ぶりの復帰になる。

沢村は20年シーズン途中に巨人からロッテにトレード移籍。リーグ2位でのCS進出に大きく貢献した。同年オフに海外FA権を行使し、レッドソックスへの移籍を決断したが、ロッテとの残留交渉の席上では背番号「14」、複数年の大型契約で熱意を伝えられていた。

メジャーでは2年間プレーし、通算104試合で6勝2敗、防御率3・39。昨季は49試合に登板して1勝1敗、防御率3・73で、8月にメジャー出場の前提となる40人枠から外れ、マイナー降格後に自由契約となっていた。150キロ台後半の速球、スプリットは健在で米球界関係者によれば、複数の大リーグ球団が水面下で調査を行っていたという。沢村はメジャーか、日本球界復帰かで熟考する中で、春季キャンプ開始直前に3シーズンぶりの復帰を決断した。

今月は沖縄で自主トレを行い、すでに複数回ブルペン入りしている。ロッテは昨季途中から守護神を務めたオスナがソフトバンクに移籍。通算182セーブの益田も控えるが、ブルペン陣の強化は上位進出へ必須な状況になっていた。

◆沢村拓一(さわむら・ひろかず)1988年(昭63)4月3日、栃木県栃木市生まれ。佐野日大から中大を経て、10年ドラフト1位で巨人入団。11年新人王。15年からリリーフ、16年に最多セーブ。20年9月、香月一也とのトレードでロッテ移籍。同年オフに海外FA権を行使しレッドソックスへ移籍。13年WBC、15年プレミア12日本代表。183センチ、96キロ。右投げ右打ち。