阪神湯浅京己投手（23）が習得に励む横曲がりのスライダーに好感触を得た。
侍ジャパンに初選出された右腕は29日、沖縄先乗り自主トレ初日からブルペン入り。WBC球を使用しながら、試行錯誤中の新球種を5球試した。
スライダーとカットボールの中間のイメージで投げる横変化。「イメージは、スラッターと言われればスラッターです」と表現する。自主トレ期間中のブルペンから、曲がりすぎないようにイメージしながら投球。「まっすぐと同じ感覚で投げられるようになってきた。今日の方が全然いい」と手応え十分だ。
捕手役を務めた坂本は新球種を捕球すると、特に「ナイスボール！」と声を張り上げた。「今日初めて捕ったけど、すごくいい感じだった。今後のシーズンで使えるに越したことはない」と絶賛の嵐だ。
「オリジナルなボールが投げられればいい」と湯浅。直球、フォークに次ぐ強力な武器の習得へ、並々ならぬ意欲を見せる。「真っすぐに見えて曲がった方が、打者からしたら嫌だと思う。打者から見て、嫌なボールにしたい」。世界の強打者を圧倒するため、今後も磨きをかけていく。【三宅ひとみ】
