異次元のレベチノックで自主トレを締めくくった。巨人坂本勇人内野手(34)と、ドラフト1位浅野翔吾外野手(18=高松商)、同2位萩尾匡也外野手(22=慶大)が初コラボした。30日、川崎市のジャイアンツ球場で並んでノックを受け、ノックを打った。ド緊張のルーキーを横目に坂本は涼しい顔で熟練の技を披露。2月1日のキャンプインへ向け、31日はいよいよ宮崎入りする。

    ◇    ◇    ◇

キャッチボールで肩を温めた坂本が、おもむろにルーキーに歩み寄った。幼少期に近所の公園で友達を見つけたときのように「俺も交ぜてや」と言ったかどうか不明だが、自主トレ中の浅野と萩尾のノックに飛び入り参加した。

最初は浅野がノッカーで萩尾と並んでノックを受け、後半は萩尾がノッカーで浅野と並んでノックを受けた。「緊張する…」と恐る恐るグラブを手にした浅野は捕球が手につかず。萩尾は「手が思うように動きませんでした」。ルーキー2人は名手の軽やかな足の運び、華麗なグラブさばきを真横で体感した。

異次元の技術を坂本が伝え、ルーキーが学んだ。最大16歳差の世代を超えたトリオでの“合同トレ”に萩尾は「浅野と比べたらあれですけど全然1歩目の出だしが違った」。浅野は「グローブの角度とかにぎり替えの仕方とか、送球までの速さは異次元だなと」ともはや驚きだった。

左右に振った打球を軽快にさばいた坂本も充実の自主トレを締めくくった。軽めにバットも振り込み「けがしないように体作りしてきたつもりなので。けがしないでキャンプを乗り切って(シーズンへ)いい準備ができるようにしたい」と見据えた。譲れぬベテラン、はい上がるルーキー。レベチなトリオがキャンプ地・宮崎で球春を迎える。【為田聡史】

【関連記事】巨人ニュース一覧