西武長谷川信哉内野手(20)の打球がぐーんと伸びて、防球ネットに突き刺さる。力強い練習を、大勢のファンが見つめる。

「プロ野球選手は結果が求められるんで。結果で見てほしいというところはあって」

そのために汗を流す。敦賀気比(福井)から育成ドラフト2位で入団し、早々に支配下登録を受け、今季で3年目を迎える。強い打球に俊足を備える右打者。内野手登録でありながら「外野を中心に」という意識でオフを過ごす。

京都市東山区の出身。表現の奥底に柔らかみを感じる。「お母さんが舞妓(まいこ)、やってたんで」。意外な事実を明かしながら、発する言葉はやはり強い。

「複数ポジション守れるのは自分の武器だと思うので。最終的にはポジションを確立していって、レギュラーを取っていくというのは今年絶対にやらないと。今年は3年目ですけど、絶対に。今年がラストって感じで、僕は思っているので。このキャンプをものにしないと。自分がいないと不安だなって思ってもらえるようにしておきたいです」

春季キャンプは高知でのB班からスタートする。「B班だから開幕1軍が無理だとか、そういう話ではないので」。豊かな潜在能力で、晴れ舞台を見据える。【金子真仁】

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