1球団だけキャンプインが遅い西武で、山川穂高内野手(31)が“球春到来”を告げるような景気いい予言をした。1月31日、所沢の球団施設で屋外フリー打撃。左右に丁寧に打ち分け「順調、かなり順調、順調中の順調」と手ごたえを話しながら10分30秒後、唐突に切り出した。

「あれ、いいっすよ。蛭間。えぐい。普通にえぐい。普通にえぐかった。びびった。あれはね、えぐい」

ドラフト1位蛭間拓哉外野手(22=早大)を絶賛した。30日にルーキーの打撃練習を左翼で見守った。打球の質やスイング軌道に驚かされたという。「初めて外で打つ。当然力が入るでしょと。本人の中で50点くらいしかできなかったとして、あの打撃。半端じゃない。素晴らしい」。似たタイプには「正尚っすよ、正尚。100%の正尚」とレッドソックス吉田を挙げ「吉田正尚がプロ1年目で来た時の打撃の感じと、もしかしたらいい勝負するかも」とまで言った。

その蛭間はこの日の打撃に「0点でお願いします」と自己採点したが、WBC選出の主砲からのお墨付きは強烈だ。新戦力の出現に期待が膨らみながら、2月6日に西武の南郷キャンプが始まる。【金子真仁】

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