阪神の1軍沖縄・宜野座キャンプが1日、好天でスタートした。練習前の気温は19度。来場に事前予約が不要となりスタンドはファンで埋められ、歓迎セレモニーが行われた。

午前9時53分、「六甲おろし」が流れる歓迎ムードの中、選手会長の近本光司外野手(28)ら選手がグラウンド入り。同55分、岡田彰布監督(65)ら首脳陣もマウンド付近に集まると、大きな拍手が起こった。

岡田監督はあいさつで「アレ」を9回連呼。スタンドからは「アレばっかり」というツッコミの声もあがり、和やかな雰囲気に包まれた。

 

<阪神近年の新監督キャンプ初日>

◆99年野村克也(安芸、1000人)報道陣が260人殺到し、巨人168人を圧倒。空撮用のヘリコプターも舞った。捕手陣に自ら指導のほか、投手挑戦の新庄にも熱視線を送った。

◆02年星野仙一(安芸、3000人)選手に直接は声を掛けず黙って見守る姿勢。圧倒的な存在感で「明るく厳しく」という方針を行き渡らせた。

◆04年岡田彰布(宜野座、3500人)雨のため約20キロ離れた石川室内練習場と行ったり来たりする、慌ただしい船出。「まさか雨が降るとは」。

◆09年真弓明信(宜野座、2500人)ファンを前に「最強のチームを作りたい」とあいさつ。金本らに話しかけ、ブルペンで目を光らせた。

◆12年和田豊(宜野座、2500人)第一声は「今年こそ関西から全国を元気に」。特守では自ら二塁で捕球し、上本に付き合った。

◆16年金本知憲(宜野座、800人)ウエートトレのノルマが達成できていなかった選手を見て、トレーナー陣に雷を落とした。「遠慮しながらやってたんで。いきなり追い込みなさい、やらせなさいとビシッと言いました」。

◆19年矢野燿大(宜野座、1200人)ブルペンで1時間20分投手陣をチェック。「捕手だったのでバッテリーは大事。早く見たいなと」と話し、投手の真横で頻繁に助言する姿も。

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