阪神新外国人シェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス3A)がベールを脱いだ。1日、沖縄・宜野座の1軍キャンプ初日。同じく新助っ人のヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)とともにランチ特打に登場した。61スイングで柵越え1本。左翼方向にスタンドインさせたが、安打性の当たりは広角に打ち分けた。無理に引っ張ることはなく、右翼方向にも鋭い当たりを放った。

ミエセスは対照的だった。52スイングで柵越え10本。アーチは全て中堅から左方向。体重120キロのドミニカンは豪快なスイングでスタンドをどよめかせた。1月30日の先乗り自主トレでは3本の柵越えにとどまっていたが、観客を迎えてのキャンプ初日、マイナー通算140発の怪力を見せつけた。

3番候補にも挙げられるノイジーは「柔」、パワー自慢のミエセスは「剛」とそれぞれの持ち味を発揮。その後はそろって坂道ダッシュし、意欲的に汗を流した。

 

<阪神主な新外国人野手キャンプ初日>

◆バース 83年のマウイキャンプ3日目に打席に立ったが、53スイングでヒット性3本。

◆フィルダー 89年の安芸キャンプ初日に雨天練習場で志願し打撃練習。4カ月ぶりの練習だったが「今はマメを作って手を硬くする時期」と約100スイングを披露した。

◆オマリー 91年2月10日に安芸キャンプに合流。59スイングし角度のいい打球には「イッツ・ホームラン!」とアピール。

◆マートン 宜野座キャンプ初日に室内練習場で打撃練習。さらにはバント練習も行い、「できるということを分かってほしいんだ」と首脳陣にアピールした。

◆ゴメス 誕生間もない長女の入院で合流が遅れた。14年2月11日に室内で40スイングし、豪快な打球音を響かせた。翌日はチームがオフだったが、「明日も練習するぜ」と休日返上でシーズンを見据えた。

◆マルテ 19年2月1日、屋外フリー打撃で56スイング。ノックやキャッチボールなど全体練習にも参加。「初日からこんなに多くのファンが来てくれることはありがたい」と即席サイン会も実施し、長蛇の列を作ったファンを喜ばせた。

◆サンズ 20年2月1日、ボーアとともにランチ特打に入り61スイングし、広角に打ち分けた。外野ノックも精力的にこなし、新天地の雰囲気に「チームワークも良さそう」と笑顔だった。