11球団がキャンプインを迎えた1日、西武は唯一、埼玉・所沢での球団施設での自主トレとなった。

この日、ユニホーム姿の松井稼頭央監督(47)はベルーナドームで報道対応。他球団の動向が気になるかという質問に「なりますよね。記事を見ると、いきなり紅白戦とか」と本音を口にしつつ「選手たちもしっかり逆算して、キャンプに入ってきてくれるんじゃないかと思います」と信頼を寄せた。

A班は宮崎・南郷で、B班は高知・春野で、それぞれ2月6日にキャンプインする。松井監督は「今の選手たちは自主性も強く、自分で考えて練習する選手が非常に多いと思います。1月いっぱいまで時間を有意義に使ってやることも非常に大事なのかなと思いまして」と意図を説明した。WBC開催に伴い、パ・リーグ開幕戦が例年より5日ほど遅れる状況もある。

今回の「6日キャンプイン」については「やってみないと分からないし、いいことも改善することもあるかも分からないし、もしかしたらもっと遅らせるかもしれない」と来季以降の試金石にしたい意向も示した。仮にさらにキャンプインを遅らせる場合は「それだったら投手がもっと早く、でしょうね。野手はいきなり投手の球(での打撃練習から)でしょうね」と私案も披露。いずれにしても、まずは今回のキャンプを踏まえて来季以降の選択肢を定めることになりそうだ。

なお、A班キャンプについて「2日目以降からは、ある程度のメニューはやっていきます」と技術練習も早めに入れる見込みで、紅白戦は現時点では第3クールの18日に予定していることも明かした。【金子真仁】

○…WBC日本代表の山川が埼玉・所沢で2月1日を迎えた。チームは6日に宮崎・南郷でキャンプイン。以前も「キャンプに入るのは遅い方がいいです」と持論を話していたが、この日も「違和感は全くないです」と淡々と自主トレに励んだ。南郷へ移動するまでの残り3日間で1度は、屋外でフリー打撃をし、打撃投手の球に目を慣らしていく予定だ。

○…2年目左腕の隅田がブルペンで熱投した。ルーキーイヤーは2月1日に31球、今年は屋内で60球。「球が来ているとは言われます」と話すように、球威豊かに投げ込んだ。即戦力と期待された昨季はまさかの1勝10敗。オフに腕を効果的に使った投球フォームに変えた。「結果を変えないといけないので。結果を変えるための手段として」と強い覚悟を示した。

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