長距離砲の片りんだ。主軸を期待される右の新外国人、マット・デビッドソン内野手(31=アスレチックス3A)が、初日からランチ特打で特大弾を放った。

初体験のカーブマシンを相手にした6球目。左翼席に放り込むと、16スイング目には推定飛距離130メートル弾を左翼ポール際に運んだ。カーブマシンには28スイングで3本の柵越え。打撃投手相手には33スイングで柵越え2本も、安打性の当たりが12本もあった。

初日の状態は「0から100で言うと、5ほど」と言いながら、メジャー通算54発のパワーヒッターぶりを示した。打球のほとんどがライナーやフライばかり。ゴロとなったのは3球程度だった。「初日としては非常にいい感じで振れているかな。あとは徐々に感覚、バランスをブラッシュアップしていって、いい形にしていければ」。上々の試運転となった。

ランチ特打の前には、2年目のライアン・マクブルーム内野手(30)とともにシャトルランに参加した。日本人選手に遅れながらも、同じ本数を走り抜いた。「慣れるまで時間はかかりそうですけど、とにかく与えられことはやってみて慣れていって、体がシェイプアップできればいいかなと思います」。日本流を素直に受け入れ、初日から課された全メニューをこなした。【前原淳】

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