WBC日本代表に選ばれている広島栗林良吏投手が、今キャンプ初めてブルペン入りした。真っすぐを中心にフォーク10球、カーブ5球。WBC公式球の感覚を確かめるように、46球を投じた。

カーブの感覚が上がっている一方で、決め球フォークには納得していない。「チェンジアップ気味になっているので、角度のあるフォークにしないといけない」。滑りやすいと言われるWBC公式球への適応に苦戦する。キャンプ前のブルペンで「ストライクゾーンのフォークが弱い」と指摘されたことで、この日はストライクゾーンに落とす感覚を確認。「自分の武器がなくならないように、精度を上げていかなきゃいけない。まだ違和感を感じながら投げているので、まず慣れることをしっかりやっていきたい」。課題と向き合いながら、宝刀フォークの精度を磨いていく。

○…ドラフト3位の益田武尚投手(24=東京ガス)が今キャンプ初のブルペン投球で30球を投げた。「今の状態でどれぐらい変化球が投げられるか。審判の方が後ろに立っていたので、どれぐらいストライクゾーンの幅があるかを確認した」。新井監督らが注目する中でも、落ち着いた滑り出しとなった。新井監督は益田や同5位河野佳投手(21=大阪ガス)、同6位長谷部銀次投手(24=トヨタ自動車)の新人3投手の初ブルペンに「社会人でしっかりやっているだけあって、いいものを見せてくれたと思います」とうなずいた。

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