阪神岡田彰布監督(65)が、第2クールの6日、7日に行うシート打撃にシェルドン・ノイジー外野手(28=アスレチックス3A)、ヨハン・ミエセス外野手(27=レッドソックス3A)も参加させる考えを明かした。

本来は11、12日の紅白戦までは実戦形式は行わない予定だった。「あんまりシートはな。まあ、投手が大事やから。投手が投げたい言うたら打者も協力せんとな」と方針を変更した。「外国人もやる言うたら打ちたいって言うやろな。まあ、慣れる意味でもな。本人が打席立ちたい言ってるんやったらな」と、希望すれば参加させるつもりだ。

助っ人2人はキャンプ初日から異例のシートノックに参加。2日目は雨のため中止になったがベースランニングにも入る予定だった。あわてず調整をしてほしい岡田監督も「(シート打撃は)まだ我慢せえとは言えんやんか」と、やる気をみなぎらせる2人に目を細めた。

シート打撃にはWBC侍ジャパンに向け調整する湯浅も登板する予定だ。虎の守護神と対決できるなら、2人にとって日本のトップレベルを体感できる願ってもないチャンスとなりそうだ。【石橋隆雄】

○…井上が6、7日のシート打撃を定位置確保への大事なステップとする。「生きた投手の球が、どういう感じで見えるか。打席の中の内容も大事になってくる。今までやってきたことをどうやって出すか」と、配球など実戦感覚を磨く。2日のフリー打撃では80スイングで13本の柵越えを放つなど、パワーは岡田監督も認めている。「何とか1軍にしがみつけ」という指揮官の期待に結果で答えを出す。

○…ドラフト6位富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が第2クールから始まるシート打撃でアピールを誓った。即戦力の呼び声も高い左腕は「対バッターは初めて。真っすぐがどれだけ通用するか確認した中で、(11日、12日の)紅白戦にいい状態で挑めたら」とやる気十分。野球漬けの日々に勝連城跡頂上の絶景を眺め、「急な坂とかで結構きついなって思ったんですけど、その先にきれいな景色がある。野球でも同じ。きつい練習を乗り越えた先にいいことがあると思ってやっていきたい」と、野球につなげた。

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