教えて赤星先生! 侍ジャパン日本代表の阪神中野拓夢内野手(26)が4日から春季キャンプの臨時コーチを務める赤星憲広氏(46)からの盗塁指導を待ち望んだ。「もっと走っていかないといけない。今シーズン盗塁数を増やすためにも、絶対に聞いていかないといけない。走塁のことを中心に聞きたい」。

01年から5年連続の盗塁王を獲得し、プロ通算381盗塁の球団最多記録を持つ同氏。中野は「投手のどういうところを見ているのかというところとスタートの切り方、スライディングの強さ、全て聞いていけたら」と積極姿勢を見せた。球団屈指のスピードスターから、余すことなく技術を吸収する。

ルーキーイヤーの21年に、30盗塁でセ・リーグ盗塁王を獲得。警戒される場面も当然増える昨季は、リーグ4位ながら23盗塁と減少した。「メンタルの持ちようというか。自分が警戒されている時に消極的になってしまったところがあった。そういった時の気持ちの持ちようをしっかり聞いていければ」。3月のWBCでも、足のスペシャリストとして期待がかかる。厳しい場面での盗塁も求められる中、貴重な金言となりそうだ。

昨季チームは110盗塁を決め、4年連続でリーグ最多を記録。武器とする機動力をさらに磨く機会になる。「全て、聞けるところは聞いて。プラスにできればいいと思っています」。メンタル、技術ともに極意を盗み、足で「アレ」に貢献する。【波部俊之介】

○…近本は赤星氏の臨時コーチに「いい経験になると思う」と自身の成長を期待した。左打ちで俊足、中堅手と共通点の多い同氏。以前から春季キャンプでは走塁以外の助言を期待しており、「外から見て自分がどう見えてるか(を聞きたい)」とプレーヤーとしての客観的な視点を、改めて求めた。ここまでのキャンプについても「自分のペースでできています」と順調な調整具合を明かした。

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