日本ハム吉田輝星投手(22)が“カナノウカラー”のグラブ導入を検討中だ。3日、沖縄・名護キャンプでブルペン入り。左手に装着したのは紫色の新グラブだった。「高校で紫を使っていたからじゃないけど、すごい好きになっちゃって」。金足農(秋田)時代は母校のスクールカラーに合わせていたが、プロで紫グラブは未使用。昨季は黒グラブ。1日紅白戦(名護)は新たな赤グラブで今季初実戦に臨んだ。それでも、再燃した紫色への愛は消えそうにない。

吉田 あのヒモとグラブの色を使っている人はいないんで、いいかなと。赤か紫で迷っています。

試合で使うグラブには、こだわりがある。「柔らかくなるのは好きじゃない。フニャフニャだと(左手に)力が入って(左腕を引きすぎる)癖が気になる。握れないくらいの硬さで左肘をしっかり使う意識を持ちたい」。キャンプが終われば、試合用は練習で使わない。普段使いで柔らかくなるのを防止するため。試合用の硬さを維持するために「ホームとビジターで分けたり、前半と後半で変えたり」と、赤と紫の共存の可能性も探っている。

この日は解禁した紫グラブで60球を投じた。「右足でもっと我慢して左足で壁をつくって…。キャンプ第1クールで無意識にできるようにしたい」。使用グラブとともにフォームも硬く固めていく。【木下大輔】

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