もうイケる! 阪神ドラフト1位の森下翔太外野手(22=中大)が3日、打撃100%で第2クールに臨む覚悟を示した。

右足の肉離れで別メニュー調整中だが、第1クールで屋外フリー打撃を再開。今後は100%の打撃と走りの強度を高めながら、紅白戦、練習試合も見据えた。また、この日新人7選手はキャンプ休日に、沖縄・うるま市のユネスコ世界遺産・勝連城跡を訪れ、第2クールに向けリフレッシュした。

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森下の口から100%宣言が飛び出した。同期のルーキーたちとともに、春季キャンプ初の休日でユネスコ世界遺産の勝連城跡へ散策。第2クールに向けて力強く言い切った。「順調で、問題はない。これから100%で打って問題がなければ、どんどん外で打っていきたい。ランニングの強度と打撃の100%をテーマにしてやっていきたい」。打撃を全開放し、一気に本隊合流へと前進していく。

岡田監督から一時は1軍キャンプメンバーを明言されたが、右足の肉離れの回復が遅れ2軍キャンプで別メニュー調整中だ。それでも、2日は屋外マシン相手のフリー打撃を再開。フォロースルーの大きい外国人選手のようなフォームで、左中間方向へ推定135メートル弾を放った。「自分はいつでも行ける準備はしていきたい。焦らないといっても、のんびりしているわけではない」。次の段階として、スパイクを履き、走る強度と打撃パワーを高める作業に注力していく。

11日、12日にはチーム初実戦となる1、2軍合同の紅白戦が予定されている。さらに18日の1軍DeNA戦(宜野座)への出場も目標の1つ。「けがをして、スタートが出遅れている以上、結果で証明しないといけない」。横浜出身のドラ1にとって慣れ親しんだ球団で、中大の先輩・牧も主軸とする特別なチーム。しかも開幕戦の相手だ。キャンプ中旬までに1軍合流となれば開幕メンバー入りもグッと近づく。

天気に恵まれた頂上では、沖縄のエメラルドグリーンの海が一望できた。涼しい風を浴びながらリラックスした後、縁起のいい名前の場所で願い事もした。「連勝にちなんで、チームの勝利に貢献できますように」。プロ1年目から勝ち星を重ねるチームの中心選手へ-。期待のスラッガーがキャンプ第2クールから100%で突っ走る。【三宅ひとみ】

○…ドラフト2位の門別啓人投手(18=東海大札幌)が紅白戦出場へ意欲的な姿勢を見せた。現在、立ち投げでブルペン入り。今後も立ち投げの回数を重ね、座らせる予定だ。11日、12日の紅白戦にも「無理やりそこに合わせることはないけれど、投げる機会があれば、全力でアピールしようと思っている」と力を込めた。訪れた勝連城跡には「めっちゃきれいでびっくりしました」と笑顔だった。

○…ドラフト6位富田蓮投手(21=三菱自動車岡崎)が第2クールから始まるシート打撃でアピールを誓った。即戦力の呼び声も高い左腕は「対バッターは初めて。真っすぐがどれだけ通用するか確認した中で、(11日、12日の)紅白戦にいい状態で挑めたら」とやる気十分。野球漬けの日々に勝連城跡頂上の絶景を眺め、「急な坂とかで結構きついなって思ったんですけど、その先にきれいな景色がある。野球でも同じ。きつい練習を乗り越えた先にいいことがあると思ってやっていきたい」と、野球につなげた。

▽阪神3位関東第一・井坪(勝連城跡を訪れて)「沖縄も初めてなので、オフの日に景色のよいところに来られてよかった。いい気分転換になりました」

▽阪神4位帝京長岡茨木(勝連城跡を訪れて)「世界遺産がたぶん初めてで心に残った。自分を追い込んで強い体をつくれるようにレベルアップをしていきたい」

▽阪神5位天理・戸井(第1クールを終えて)「第1クールは自分の中でもちょっと控えめなところがあったので、第2クールはシートノックも入ってくるので積極的なプレーやしっかり声を出していきたい」

▽阪神育成1位九産大・野口(第1クールを振り返って)「結構体が張っていてすごい疲労感がある。打撃は徐々に良くなると思うので、アピールしていきたい」

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