広島の黒田博樹球団アドバイザー(47)が4日、宮崎・日南で行われている広島の1軍キャンプを訪れた。新井貴浩監督(46)には告げずサプライズでのキャンプ地入り。「せっかくなので(新井監督には)内緒で。数日前からメールをいただいていて、いつくるのか、催促されていたんで“行けたら行く”と返事だけして、黙って来ました」。フリー打撃を行う天福球場のグラウンドにスーツ姿で登場すると、打撃ケージ後ろで驚く新井監督とがっちり握手をかわした。

その後はしばらく藤井彰人ヘッドコーチ(46)を交えて、投手の調整プランなど3者会談が続いた。フリー打撃のメニュー終了時には、コーチ陣とグータッチ。大瀬良大地投手(31)や菊池涼介内野手(32)ら選手たちも続々と黒田の下に集まり、あいさつを交わした。

グラウンド裏に引き揚げる際には、スタンドから大きな拍手が送られた。「僕自身がもう1度勉強し直す気持ちを持って接していかないといけないと思っています。どこまでできるか分からないですが、今いる選手が今年1年素晴らしいシーズンを送れるように。そして素晴らしい野球人生を送れる手助けができればと思います」。黒田アドバイザーは5日から指導する予定で、17日までチームに同行する。1軍だけでなく、7日から日南キャンプが始まる2軍キャンプでの指導も予定する。