西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏(55)が4日、中日の沖縄・北谷キャンプを訪れ、最下位からの下克上Vに太鼓判を押した。

PL学園の2学年後輩にあたる立浪和義監督(53)の招待で、2年連続でのキャンプ訪問が実現。「Aクラスはもちろん、優勝もいける」と力強い言葉でエールを送った。

中日は昨季、優勝したヤクルトに14勝10敗1分けと勝ち越しながらテールに沈んだ。「僕の経験上、優勝チームが最下位に負け越すことはあり得ない。ここ1本が出なかったことが差に出た。オリックスもヤクルトも最下位から(2年連続)優勝した。チャンスは十分ある。勝負どころでの選手の強さを期待したい」と熱くナインに呼び掛けた。

早速、現役通算525本塁打を誇る“清原教室”も開講した。三塁側ベンチ内で鵜飼、細川、福元の和製大砲候補に身ぶり手ぶりで極意を伝授。「和田コーチに聞いたら同じことを選手に伝えています、ということだった。よかった。和田コーチも強い西武や中日でやっていた。強いチームにはどういう打撃が必要か(知っている)」。通算2050安打を放ち、2球団で日本一を知る和田一浩打撃コーチ(50)の就任も、大きな力になると分析した。

立浪監督も清原氏のゲキの数々に感謝した。「存在の大きい方。恐縮していしています。来ていただいて本当にうれしいです」。背中を押され、表情を引き締めた。「成長を感じる選手も多い。着実にチームは力がついてきている。シンプルに力のある人をどんどん使う」。大先輩からのV手形。期待を裏切るわけにはいかない。【伊東大介】

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