キャンプインから球春到来。6年ぶりの「世界一決定戦」、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)開幕も約1カ月後に迫ります。侍ジャパンへのエールを込め、「MY WBC」を紹介します。第3回は阪神編です。

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阪神梅野隆太郎捕手(31)は昨季大ブレークした湯浅の強心臓をヒシヒシと感じている。「ハートの強さが一番。もちろん技術があっての話やけど、緊迫した場面で投げて結果を残すっていうのは本当にすごい。向上心が強いし、ピンチでも三振を取れる」。阪神で12球団屈指の注目度にへこたれない心は、世界でも通用すると信じている。

「チーム梅野」の仲間として、1月は沖縄・宜野座自主トレで濃密な時間を過ごした2人。長期間一緒に過ごすことで、シーズン中には見られなかった表情に出会えたという。「性格もすごく良くて、かわいいなと思うよね(笑い)。みんなが信用してくれる投手になれる人柄がある」。マウンドでは闘志むき出しだが、素顔はあどけない23歳。誰もが背中を押したくなる存在のようだ。

右腕が習得に励む「横スラ」に関しても、自主トレ期間からアドバイスを送ってきた。かわいい後輩だけに、侍ジャパンでの成功も願ってやまない。梅野自身は21年の東京五輪で金メダルを獲得。「胸を張ってプレッシャーを感じられる環境に何か感じて、世界の舞台に立ってほしい」。国際大会出場の経験を一生の財産にしてもらいたい。【三宅ひとみ】

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