阪神OBの赤星憲広氏が臨時コーチ2日目となった5日、2軍の具志川球場で指導した。新人を含め若手が多い中、「上(1軍)の子たちとはちょっと教え方が違う」と説明。「彼らは来年以降、上で頑張ってもらわなきゃいけない」。今季はもちろん、将来的な成長のため、基礎の基礎から走塁技術をたたき込んだ。

その1つがスライディングの極意だ。「ケツが汚れすぎる選手はスライディングが下手」と持論を展開。「いかに最後のギリギリまでスピードを落とさずにスライディングに入れるか」。尻と地面の接地時間が短い、鋭い滑り込みを求めた。指導後、遠藤が急速に上達したといい「センスがある。技術的なものは非凡なものを感じました。バッティングとかも含めて将来楽しみ」と評価。岡田監督も見守る中、「赤星塾2軍編」でも熱く指導を続けた。

○…ドラフト3位井坪陽生外野手(17=関東第一)が、赤星氏を直撃した。全体練習を終えると臨時コーチを務める赤星氏のもとへ。自ら話を聞きに行き、リードの幅や帰塁、さらに外野守備のアドバイスまで受けた。走攻守3拍子そろう17歳は「盗塁技術はここからどんどん、赤星さんだったり、いろんな人に聞いて成長できたら」と貪欲だった。

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