WBC日本代表の日本ハム伊藤大海投手(25)が、7日から始まる沖縄・名護キャンプ第2クールから実戦調整を開始し、侍モードへ突入する。9日韓国サムスンとの練習試合(名護)で今季初実戦に臨み、中4日で14日楽天との練習試合(金武)で代表合流前の最終調整を行う。2試合ともWBCで想定される役割の中継ぎとして登板する見通し。チームの全面的なバックアップを受けながら、侍仕様の投球を仕上げる。

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伊藤は万全の状態を整えて、侍ジャパンへ向かう。名護キャンプ中の実戦登板予定が判明した。まずは9日に行われる韓国サムスン戦で球数15球をメドに今季初マウンドを踏む。そして、14日に行われる楽天戦では30球メドで登板予定。「実戦が少ないので、そこでいつも通りのピッチングというか、どういう組み立てをしようかなと。ブルペンの延長という感覚ではないです。試合に向けてというところ」と、9日からは侍モードへ突入する。

チームの全面バックアップも受ける。WBCへ向けた、貴重な実戦調整の場となる2試合は、中継ぎとして登板することが決まった。日本ハムでは先発ローテの一角を占める伊藤だが、今回の侍ジャパンでは中継ぎとしての役割が想定されている。そのため、本来なら先発マウンドとなりそうなキャンプ中の実戦からリリーフ待機。まずは日本代表で力を存分に発揮してもらうため、首脳陣も起用法をWBCに合わせて登板スケジュールを組んだ。

ここまでは順調に調整ステップを踏んできた。昨秋は対応に苦しむところもあったWBC使用球にも徐々に対応。今キャンプも4ダースを持ち込み、日本の公式球とは違う変化をインプットしつつ、指先の感覚も侍仕様に仕上がりつつある。代表合流前の2試合では「内容は求めないですね。真っすぐの質と変化球の精度。自分が確認すべきところを確認したい」。課題をつぶし、自信をつかんで、侍ジャパンへ向かう。

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