巨人ドラフト1位浅野翔吾外野手(18=高松商)は心が晴れやかになって、2軍春季キャンプの第1クールを終えた。

6日、フリー打撃でプロの投手と初対戦した。「キャンプでは一番いい感触だった。第1クールを、その感触で終えれるのは良かった」とすっきりした表情だった。

2年目左腕石田、育成右腕の木下を相手に、19スイングで安打性2本の結果以上に、内容に納得できた。「速い球にも力負けしなかった」と6スイング目以降、中堅から右方向への飛球が4本。マシン、打撃投手よりも実戦に近い球で、感覚が研ぎ澄まされた。「実戦感覚がつかめた」と今までにない手応えとなった。

6日間の第1クールの自己採点は50点とした。前日までの5日間は「初めはもう0点に近いくらい。力が入って打てなかった」と打球が詰まり、納得できない日々が続いていた。しかし、第1クール最終日の好感触で、決して高くない50点も前向きに捉えられる。

徐々にキャンプにも慣れてきた。宿舎では朝5時起床し、「寒い中で入る露天風呂が気持ちいい」と約30分入浴してから1日をスタートする。左手に4カ所できたマメの痛みがひいてきたのも好材料。第2クールに向けて「しっかり振れるようになった。ライナーで飛距離を伸ばす意識」とテーマを設定した。二岡2軍監督は「何をやるにしても今はいい経験になる」と1年目を学びの年とするルーキーを見守る。1歩ずつ成長していく。【上田悠太】

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