ロッテからソフトバンクに新加入したロベルト・オスナ投手が7日、28歳の誕生日を迎えた。守護神として期待される右腕は、宮崎春季キャンプでまだブルペン入りしていないが「自分のプランは持っている」と調整に自信。「3月31日に完璧な体の状態で迎えることは約束します」と、開幕に合わせることを誓った。

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練習開始直前、オスナは新たなチームメートたちに誕生日を祝福された。「ちょっと恥ずかしさもありましたけど、いろんなチームメートからも祝福してもらったので、うれしかったです」。キャンプイン後初めての雨天で室内練習となったが、陽気な助っ人の笑顔がまぶしく弾けた。

28歳となり、オスナは新たな気持ちで迎える1年に「優勝したいという気持ちはありますし、健康で1年間を通して戦いたいという気持ちです」と決意を語った。すでに藤本監督が守護神で起用する構想を固めている右腕は、キャンプでここまでブルペン入りせずスロー調整を続けているが、開幕に100%の状態を仕上げる自信がある。

オスナは「(開幕する)3月31日に完璧な体の状態で迎えることは約束します。アメリカにいるときから、2カ月という長い調整期間はなかった。自分のプランは持っている」と言い切った。初ブルペンは16日からの第4クールを予定。その上で「自分の投球において一番大事なのはアドレナリン。闘志なので。ブルペンに何回入る、打者に何回投げるというのは問題ではない。球場に入って、お客さんを見た瞬間にスイッチが入る」とこぶしを上げた。

各球団で徐々に「声出し応援」の解禁が決まりつつある状況も追い風だ。「すごくいいことだと思う。自分たちがやっているのエンターテインメント。ファンの方に楽しんでもらうことも大事。間違いなくモチベーションになる」とうなずいた。

3月31日の開幕戦では古巣のロッテと戦う。それでも「ビジネスなので。ロッテの選手たちも大好きでリスペクトしている。でも今は守るものが違うので。ロッテであれ、どんなチームが来ても自分の仕事をするだけです」とキッパリ。クールに、自分の仕事に徹する。【山本大地】

◆ソフトバンクの救援事情 藤本監督の構想ではオスナに9回、モイネロに8回を任せる方針。7回には又吉や松本裕、嘉弥真、津森、甲斐野、泉ら多くの候補がいる。先発ローテーションの状況次第では、先発候補からリリーフに回る投手も出てくる見込みで、ブルペン枠も激しい開幕1軍争いになりそうだ。

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