これが23年版のテル! 阪神佐藤輝明内野手(23)が今季“初打席”で技アリ打を放った。春季キャンプ第2クール最終日の7日、シート打撃で同期入団の村上と対戦。カウント2-2と追い込まれながらも外角111キロカーブをグッと引きつけ、三塁線を破る二塁打。「結果は良かったんでいいんじゃないですか」とひょうひょうと言った。

グリップ位置を耳の少し下まで下げた新フォームを試しているところ。バットで左肩をたたくようにタイミングを取るなど工夫を重ねている。「より打ちやすい、確率よく打てるフォームを探してます」と説明。今キャンプ初の実戦形式でも継続し「まあ大枠はできてますけど、細かいとこはまだできてないんで、キャンプでしっかりやっていく」と力を込めた。

秋季キャンプでは高すぎるグリップ位置と狭いスタンスを改善するよう、岡田監督は求めていた。さらに今キャンプ初日には、ポイントを前にして打球を捉えるよう要求。背番号8はすぐさまフリー打撃で実践し好感触を得ていたところだ。2打席目は岡留の145キロ直球に差し込まれ二ゴロ。課題も残るが、まだ2月7日。9日には再びシート打撃、11、12日には紅白戦が予定されている。失敗と成功を重ね、新たな自分を作り上げる期間だ。

新相棒も映えた。打撃用手袋、レガース、肘当てを今季に向けて新調。昨季のものより黄色の配色が強めになり「メジャーを見習って、チームカラーで」と笑った。自チームのカラーをアイテムに選ぶことが多いメジャーリーガー。戦闘用具に虎魂を込め、打線を引っ張る覚悟だ。

ノイジー、ミエセスの連弾には「ナイスバッティング!」と声をかけ「やっぱり真っすぐに強い。見習う点あるので、しっかり勉強したい」と言った。次は助っ人にも負けない特大アーチをたたき込む番だ。【中野椋】

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