チーム最年長の阪神西勇輝が今季初の実戦形式となるシート打撃に登板し、打者4人を完璧に抑え込んだ。

直球とスライダーの2球種のみで臨み、糸原を三邪飛、高山を二ゴロに料理。近本はスライダーで二ゴロに封じ、ノイジーは投手強襲のゴロを華麗なグラブさばきで捕球し、投ゴロに仕留めた。「感覚はよかった」と振り返った。

首脳陣に志願して、昨年と比べて約2週間早い段階で打者を相手に投げた。理由としては、昨年からウエートトレーニングに本格的に着手したことで「最大筋力を上げてから、実戦に近い投げ方でどれくらいのスピード、腕の振り、回転数が変わったかを確かめたかったから」と明かした。「めちゃめちゃいい。投げ込みで疲れなくなった」と手応え十分だ。

体成分分析装置「InBody(インボディ)」で計測した結果、3年前の20年と比べて16%も筋肉量の増加に成功したという。同年代のアスリートと比べて「(数値が)平均以下すぎたから、変えなあかんなと」。レッグプレスも200キロから370キロを挙げられるまでに進化。キャリア最大の筋肉量で「ビッグ、ビッグ、ビッグ」と胸を張った。パワーアップを遂げた「新・西勇」として、15年目のシーズンに挑む。【古財稜明】

【写真特集】プロ野球キャンプ 虎の新助っ人アベック弾に新井監督「運玉」成功など