東京6大学・慶大の新入生、慶応(神奈川)横地広太外野手は、メンバー入りへ1歩ずつ進んでいく。

11日、横浜市内のグラウンドで練習を行った。新入生は2月から徐々に練習に合流。その中でも、横地の打撃練習を見た堀井哲也監督(61)は「バットコントロールのレベルが違う。(昨年主将の)下山、(現ソフトバンク)柳町クラスです」と高評価する。

本人も驚きの急成長で進学した。「元々は、大学で野球をやりたいとは思っていなかったんです」と明かす。

09年の第2回WBCでイチローを見て、野球を始めた。強豪・世田谷西シニアでは体格も大きくポテンシャルが高い選手に囲まれた。一般入試で入った慶応では1年から試合に出場できるようになり、シニアで習った打撃技術が花開いた。高校通算38本塁打をマーク。「打つ2番」としてレギュラーに定着した。「高校で思っていたよりもできるな、となった。大学でも、自分のスタイルで活躍したい」。目の前の目標を、1つずつかなえていく。