開幕ローテーション入りへ、ソフトバンク板東湧悟投手が好投でアピールした。シート打撃で、打者12人に対し1安打投球。最速148キロの直球にカーブ、カットボールなど変化球の仕上がりにも手応えを感じ取った。

「イメージ通りに投げられたかなとは思います」。カットボールには自信回復の1球もあった。近藤へのカウント0-1からの2球目。内角に鋭く食い込ませた。「近藤さんへのインカット。あれができると気持ち的にも楽になる。あの球を続けていけたらと思う。自信になりました」と力を込めた。

第2クールは腰のコンディション不良もあり、ペースダウン。焦る気持ちもあったが、体調を整えることでパフォーマンス向上へ切り替えた。和田との自主トレで5キロ増とビルドアップしたボディーも、ほぼ現状維持。先発でシーズンを投げきるために、長期的な視野でトレーニングに励んでいる。「まだ真っすぐの精度と質を上げていきたい」。26日の侍ジャパンとの練習試合にも先発が予定されている。男前右腕は、投球でも首脳陣を魅了していく。

○…シート打撃に登板した石川が、反省した。打者12人、34球を投げ3安打。中村晃、アストゥディーヨに連打を許すなど「まだまだ物足りない。詰めが甘い。シーズン中だと失投と言われる」と自己評価は厳しかった。改良中というカットボールの精度にも首をかしげ「いまひとつです。良かったのはケガなく投げられたこと」と苦笑いした。先発ローテーションの柱として期待される右腕だけに、キャンプ後半に向け「より実戦モードにして質を上げていきたい」と気を引き締めていた。

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