1番近本が出て4番大山がかえす。23年型オーダーが速攻を決めた。

1回裏の白組の攻撃。1番近本が西純のカーブを右前に運ぶと、2番中野の3球目に二盗に成功。2死後に4番大山がカーブを左前にタイムリー。あっという間に1点がスコアボードに刻まれた。

開幕を意識したオーダーだった。白組は岡田構想として明らかになっている1番近本、2番中野、3番ノイジー、4番大山、5番佐藤輝の並び。指揮官は紅白戦のスタメンをコーチ陣に一任したというが「俺も今日の朝見てビックリしたわ。(相手先発の)西純、不利やわな、メンバー的に見て」と驚きだったが、内心は笑いが止まらない。

左打者が続くことを懸念して、3番に広角に打てる右のノイジーを置く。そこにスラッガー大山、佐藤輝が続く。指揮官は「あの打順やったら、お前、5番までで勝負せなアカンやんか。そういうことやろ」と自信の並びだ。確定していない遊撃手、右翼手によって変更の余地を残すが、上位打線は変わりそうにない。

「初安打&初盗塁」の近本は「イメージしているボールの捉え方ができたら」と今後の実戦でギアを上げる。「初安打&初打点」の大山は、得点シーンを振り返り「シーズンでもそういうのが増やせるように頑張りたい」ときりり。昨季、1番近本、4番大山の並びは11試合だけ。今季は勝利を呼ぶシンボルを期待される。【桝井聡】

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