楽天田中将大投手(34)が、開幕投手を務めることが決まった。13日、石井一久監督(49)が「2023年、開幕オープニングゲームは田中将大でいこうかなと思います」と明言した。

日本球界復帰3年目となる田中将は現在、日米通算で190勝をマーク。日本で開幕投手を務めるのは12年ロッテ戦以来、11年ぶりとなる。石井監督からはキャンプ初日の1日に伝えられたという。「正直、驚きました。12球団、12人しか経験することが出来ないので。投手として特別なところだとは思いますけども、しっかりそこを担って、勝利につながる投球をしたいと思います」と引き締めた。

3月30日の日本ハムとの開幕戦は、新球場のエスコンフィールド北海道が舞台。「縁のある北海道の新球場の第1戦目ということで。そして開幕も1カードだけ早いということで、一番最初に勝利を挙げられるようにという思いはあります」。高校時代を過ごした北海道から、大記録を目指すシーズンへ踏み出す。

◆田中将の開幕投手 過去は日米通算で5度ある。日本では12年ロッテ戦(Kスタ宮城)で敗戦投手。ヤンキース時代は15~17、19年の計4度で1勝2敗だった。日本のプロ野球で開幕投手の11年ぶりは、藤井秀悟(02年ヤクルト→13年DeNA)に並ぶ最長ブランクになる。

◆日本ハムから25勝 田中将の対パ・リーグ球団別通算勝利は日本ハム25、オリックスとロッテ各19、ソフトバンク17、西武11で日本ハムが最も多い。北海道の球場では札幌ドーム、函館で通算9勝3敗と好相性。すでに開幕投手に決まっている日本ハム加藤貴との先発対決は過去3度あり、1勝1敗。