鷹の開幕投手争いが、いよいよ本格化する。ソフトバンクは宮崎春季キャンプ第3クール最終日となる14日、23年初実戦となる紅白戦を行う。両軍の先発は、昨季7勝を挙げた左のエース候補・大関友久投手(25)と、勝利の方程式から転向を目指す藤井皓哉投手(26)。藤本博史監督(59)は開幕投手を次クールで決める方針だけに重要なマウンドになる。昨季ブレークした若鷹たちが、結果で大役をつかみにいく。

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大役を任されるのは誰なのか。見極めの第1弾となる5イニング制の紅白戦が、14日に行われる。藤本監督体制2年目の初実戦。先発は大関と藤井に決まった。指揮官は「本当の実戦やからね。開幕投手を狙っている人はいると思う。どんどんアピールしてもらって」と、声を弾ませた。

大関は左のエース候補。昨季はプロ初勝利や2完封を含む7勝を挙げ、一気に頭角を現した。13日は室内練習場で最終調整。「ストレートでバッターを差し込むこと、変化球を有効に使うことを意識しようと思っている。その中でしっかりと結果にこだわって、アピールできるように頑張ります」と気合を入れた。千賀に続いて育成出身左腕が開幕投手に選ばれれば一躍、横綱級の大昇進だ。

藤井は20年オフの広島戦力外から四国IL・高知を経て、昨季育成入団。開幕前に支配下を勝ち取り、中継ぎで55試合に登板、防御率1・12と大ブレークした。藤井の希望もあり、今季は先発に転向。先発デビューに向け「対バッターにカーブ、スライダーといった変化球をしっかりと投げられるように。先発挑戦するにあたり、取り組んでいることを実戦で出していければ」と意気込んだ。戦力外経験者が開幕投手に選ばれれば、こちらも横綱級の大昇進だ。

今季は3月31日、ペイペイドームでのロッテ戦で開幕する。鷹の開幕投手候補は東浜、石川、和田、板東、藤井、大関の6人。藤本監督は大役決定について、16日から始まる「第4クールが終わったら報告します」と明言しているだけに、今回の紅白戦登板の持つ意味は重い。斎藤学投手コーチは「ブルペンを見る限り、球威では大関と藤井が少し抜けている」と評しつつ、「誰かに飛びぬけてほしい」と期待する。昨季大活躍した2人のシンデレラボーイが、開幕投手争いのゴングを鳴らす。【只松憲】

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