モヤモヤを吹き飛ばす102球だった。侍ジャパンに選出されている巨人戸郷翔征投手(22)が13日、NPB球で急きょブルペン入りした。宮崎キャンプ最終クール。紅白戦での登板翌日、6度目にして最大の出力で腕を振った。「感覚が良かったので入っちゃいました。10割ぐらいの力を込めて投げました。結構いい球速出てるんじゃないですかね」と、熱投のリベンジブルペンだった。
前日12日の紅白戦では、WBC球での初実戦で制球がばらついた。中山に初球ソロ本塁打を浴びるなど、2回2安打1失点。嫌な記憶が脳にこびりつき、午前2時まで投球映像を見ながら、いつの間にかiPad片手に寝落ちしていた。「感じが悪くてあまり眠れなくて。侍にいく前に、今日いい感じで戻したいなと」。不安を解消しないまま、日の丸を背負いたくなかった。
ベッドで見た映像から課題を発見した。「高めにふける球が多くて、(中山)礼都のホームランもそうですけど、ああいう球をなくしていきたい」と反省。即日解答で手応えをつかんだ。「だいぶ感覚が戻ったかなと。調子次第だと思いますけど、明日も投げられたら投げたい。WBCのボールで投げられたら」と3連投も辞さない覚悟。17日に迫る侍ジャパン直前キャンプ合流まで、気が済むまで最終調整を重ねる。【小早川宗一郎】



